【読書日記】月曜日の抹茶カフェ 青山美智子
「お探し物は図書室まで」を読んで青山美智子さんにハマってしまい新作が出たので読んでみた。
「木曜日にはココアを」の続編。あー、あの時と!!と懐かしくなってまた読み返してしまった。
もちろんこの本だけ単体でも十分楽しめる。
東京と京都をつなぐ12ヶ月の心癒されるストーリー。
マーブル・カフェのマスターの提案で、定休日の月曜日に抹茶カフェを1日だけ開くことになった吉平。
吉平は今まで京都にある実家の抹茶屋を継ぐ気でいたが、父親から東京支店を開くことを任されてしまう。
このまま実家を継いで将来安泰だと思っていた吉平は、30歳になって新しいことに挑戦することに抵抗を感じていた。
その吉平の言葉がすごくタイムリーで自分の中に強く印象に残った。
「もうすぐ今年が終わる。たぶん、今までの人生の中で1番濃い一年だった。」
いつもだったら読み流してしまう一文。
濃い一年だったと振り返ることが出来るのはとても幸せなことなんだと最近気づいた。
わたしには学生時代から付き合っている彼氏がいる。
ふと、社会人2年目は1年目に比べてあっという間だったという話になった。気づけばもう9月、あと3ヶ月で一年が終わってしまう。
社会人になってから時の流れが本当に早く感じる。会社の先輩は、本当にあっという間に30手前よと言っている。私はまたまた〜とか言っているが、その激動の中に一歩足を入れようとしているのかもしれない。
実は、彼は今年転職をした。その彼が、
「歳を重ねるにつれて時の流れは早くなる。だってほら旅行に行った時とか行きは初めて見るもの、帰りは一度見たことがあって記憶に残っているから早く感じる。社会人になって時間の経過が早く感じるのは、毎日同じことの繰り返しで脳が何も考えずに処理しているから。
だから毎日新しいこととか、色んなことに挑戦できる今の環境はすごく楽しいし、ずっとそうでありたい」
と嬉しそうに目をキラキラさせながら言っていた。
私もこれからの人生、毎年噛み締めながら生きていきたい。
少なくともそう思えるような努力を日々積み重ねて行かなくては。