【読書日記】猫のお告げは樹の下で 青山美智子
青山美智子さんの本は読んでいて心が温まる。
時が経つのも忘れてあっという間に読み終わってしまった。
悩める主人公達がある神社に導かれ、そこで不思議な体験をする。
その体験とはお尻に星マークがついた猫が現れ、変わった方法でお告げをしてくれるのだ。
なんでもない言葉をお告げだと気づいた時人生が良い方向に向いていくストーリー。
7つの短編小説の中で自分に当てはまるお話があればぐっと刺さるシーンがあるはず。
一番印象的なのは、漫画家を目指す主婦のお話。
主婦が神社の宮司と対話するシーン。
「手始めに『こうに決まっている』って言うのを外すんです。決まってるって思ってしまった時には、上書きしてみてください。『何も決まってない』と」
「すべては、今からです」
自分自身に思い当たる節があって、自分には無理だと決まってる、こんなこと言ったって聞いてもらえないに決まってる。
ついつい考えてしまいがち。
まずは会社で思ったこと伝えてみるようにしよう。最初から聞いてもらえないって思わない。
決まってない。何も決まってないんだから。